ナビックスの取り組み

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カタカナ英語は英語なの?

日本語を表記する方法には、平仮名、片仮名、漢字、ローマ字、手話、点字などがあります。片仮名(カタカナ)は、便利な文字で擬態語や外国語、外来語の表記にかかせません。でもこの便利な表記が、とんでもない英語になっていることがあります。和製英語*と言われたりもしますが、英語としては通用しないので和製英語というのもおかしなことです。とりあえずカタカナ英語と言うことにしましょう。そろそろ日本もこのカタカナ英語の使用を止めて、学校や企業などで正しい英語を使用していく社会になることをナビックスは望んでいます。
では、このカタカナ英語にはどんなものがあるのでしょうか。

*  【和製英語】日本で(英語の単語を組み合せて)作った英語らしく聞える語。「オフィスレディー」「ナイター」の類。(広辞苑 第五版)

●Go To トラベル
Go To Travel の英語としての一番の問題は「to」です。gotravel は少し重複していますが、一緒に使うこともあります。Let's go travel somewhere. と言えますね。Let's go shop at the mall. I'm gonna go buy some groceries. のように「go」と他の動詞を直接つなげます。 問題なのは「to」をtravelの前に入れると、「travel」は行動ではなく目的地の扱いになることです。「トラベルという場所に行きましょう」という意味になり、変です。go on a trip または take a trip の方が自然です。Let's take a trip.Let's go on a tripLet's take a trip somewhere.Let's go on a trip to Osaka. という言い方が普通です。 キャンペーンのコピーとしては、Go travel the world. は「世界の旅行に行ってください(に行ってみませんか?)」というのはどうでしょうか。日本国内でもこのイメージで良いと思います。travel という動詞自体は少しかたいイメージですね。Let's go travel to South America. と言うのもOKです。

●Go To イート
Go To Eat も同じパターンですね。「食べるという場所に行こう」という意味になります。Go out to eat「食事するために出かける」と言えば、「出かけて外食する」という意味になり自然です。Go eat「食べに行って」も文法的にOKですが、それだけだとなんか原始人の言葉みたいですね。

●ワクチン
このワクチンはドイツ語の Vakzin が由来です。英語は、vaccine と言います。これに近い言葉で、vaccination という言葉があります。ワクチン接種、予防接種という意味です。vaccinate と動詞になると、ワクチン接種を受ける、予防接種を受けるという意味になります。

●ウイルス
このウイルスという表記はラテン語の virus の読みからきています。これが英語になると virus と同じ表記ですが、発音をカタカナで表記するとヴァイラスとなります。日本語の新型コロナの英語の正式名は COVID-19coronavirus disease 2019)コヴィッドナインティーン、または COVID と言います。まだ COVID という名前が決まっていなかったときは、ニュースでも coronavirus と呼んでいました。普通の会話でも coronavirus、または corona が使われます。

●コンセント
これは和製英語。英語では、wall outletoutletsocket などと言います。

調べていくと concentric plug (同心円状のプラグ)が元になっているようです。電気が普及し始めたころはコンセントプラグと呼んでいて、これをコンセント(受け側)とプラグ(差し込む側)という名称に分けて現在に至っているようです。興味のある方はネットで検索してみてください。

●ナイーブ
「あいつはナイーブだからな」というときのナイーブ、繊細という意味で使っていると思いますが、英語の naive にはそんな意味はありません。迂闊にも You are naive. なんて言ってしまったら一生口をきいてもらえなくなります。naive には「幼稚な、考えが甘い」など、ネガティブな意味しかありません。繊細ということを言いたいときは sensitive と言います。

naïve の語源はフランス語の naif で、こちらはネガティブにもポジティブにもなります。純粋、うぶなどの意味です。

●メルマガ、メールマガジン
newsletterse-mail newsletters、または e-mail magazine と言います。e-mail magazine を略した e-zine という表現も使われることがあるようです。newsletter ですと
テキストだけのイメージ、magazine ですと雑誌のようなイメージがありますが、今はウェブ
ページのような内容のものも配信されるようになっていますね。magazine は Web上の電子雑誌などのイメージもありますので、メールで配信するニュースは newsletters の表現の方が良いと思います。ちょっと前までは、e-mail newsletters や e-newsletters と言っていましたが、媒体が電子メールだということが当たり前になった時代だからかもしれません。「e-」を前に付けることは、デジタル未来のイメージでしたが、逆に時代遅れの呼び方になった可能性があります。

●メルアド、メールアドレス
e-mail address、または e-mail と言います。mail address というと家の住所と間違えるかもしれません。mail は郵便(ポスト)という意味ですね。英語では「e-」を必ず付けて e-mail(またはハイフンなしの email)を使いましょう。

e-mail の「e」ですが、e-learninge-trading と同じパターンで electronic の頭文字でもあります。

●ボリューミー
量が多い食べ物を形容するときに、たまに「ボリューミー」とテレビで食レポしているのを聞くことがあります。volume + y で volumy と言っているつもりなのでしょうが、英語には volumy という言葉はありません。食べ物の量が多いというときは、filling と言います。「食べ応えのある」「満腹感をもたらす」といったような感じです。または That restaurant has big portions. I can't eat such a huge portion. The meal came with a generous portion of mashed potatoes. などと、bighugegenerous portion を使っても良いです。強調したい場合は huge を使うといいでしょう。generous というと、レストランとかが「惜しみなく」たくさんの料理を提供してくれるというイメージです。(お店が潰れないか心配になりますね。) 食べ物以外でボリューミーを使う場合があるのかどうかわからないのですが、この意図に一番近いのは、It has some volume.It has a lot of volume. という表現が自然です。voluminous はどうなのという声が聞こえてきそうですが、日常ではほぼ使われません。髪型を言うときに使われるようですが、それでも Give your hair volume.Increase your hair's volume. のように名詞の volume を使った表現の方が自然ですね。

衣服などがゆったりしているという表現をするときは、雰囲気に合わせて使い分けます:billowing、baggy、poofy、puffy、fluffyです。

●セレブ
英語の celebrity 、または celeb が元になっているカタカナ英語ですね。でも日本で使われるセレブの意味と、英語の本来の意味では全く違う意味だということを知っていますでしょうか。セレブは、「金持ち」とか「裕福な」とか、という意味で使われますが、celebrityceleb は、誰もが知っている有名人や著名人という意味で、日本語のセレブの意味はありません。確かにそういう人は裕福にもなり、お金持ちになるのかもしれませんが、英語では、その人が裕福でなくても誰もが知っているということですと、celebrity、celeb となります。

●ベビーカー
stroller と言います。日本人のスタッフは子供が生まれたとき、パートナー(妻)に「stroller が必要だね」って言われてもすぐに反応できなかったようです。「ベビーカー」を初めて聞いたときは少し笑いましたね。「ベビーカー」そのままのイメージだと、赤ちゃんが乗る小さい自動車というイメージです。カタカナ英語に慣れてしまうのは怖いですね。
イギリス英語では pram だそうです。イギリス人の知り合いと遊びに行ったときにそう言っていました。

昔は baby carriage と呼ばれていました。

●ホームドア
転落防止のために、都市圏の駅で設置の進むホームドア。home door と思っていませんか。英語では、platform screen doorsautomatic platform gates と言います。駅のホームは、プラットホーム、プラットフォームとも言いますが、最近はホームと言うことの方が多いのではないのでしょうか。プラットフォームだとまだ英語の原型が浮かびますがホームからだと難しいですね

platform screen doors の screen doorは網戸のイメージだと思います。私の感覚では日常の言い方として platform doors が自然だと思います。

●ノートパソコン
仕事でいつも持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。note はメモまたは備考か注意書きという意味なので、英語では note とは言いません。laptop と言います。膝の上にのせて使うのにちょうど良い大きさだからですかね。または「ノート」という意味の notebook を使って notebook computer と言います。正式な言い方としては、notebook computer を使うことが多いですね。因みにパソコンも英語では、ありません。personal computer または略して PC です。パソコンはパーソナルコンピューターのカタカナ英語を略しています。

PC と言うと、Mac ではなくて Windows のパソコンだということが強調されます。Mac or PC のように別々のカテゴリを指します。日常で computer と言うとパソコンのイメージですね。

●スマホ
これは英語の smartphone を短くした和製英語ですね。mobile phone または cell phone という表現もよく使用されます。ヨーロッパの人は mobile phone をアメリカの人は cell phone をよく使うと思います。

この smart は薄型か細いという意味でスマートだと思っている日本人が多いそうです。賢い(機能や才能が多い)という意味です。smart bombs(ただ落ちるのではなくAIで左右される爆弾)と同じパターンです。
cell phone と言われるようになったのは、携帯電話の基地局を繋げたネットワークを上から見たときのイメージがセル(細胞)のようだったからです。正式には、CMとかメーカーやT-Mobileなどのサービス会社では mobile phone と呼びます。少しかたい言い方なので一般人は今も日常で cell phone と言うことが多いです。

●プッシュホン
push phoneって言うなら push button phone っていう方が自然かもしれませんね。英語では touch-tone phone といいます。

昔の黒電話は rotary phone です。

●リモコン
今はこれがないと生活ができません。正しくは remote control、または remote controller。遠隔制御という意味です。ボタンなどを押して制御するものが遠隔制御装置(remote controller)です。remote は形容詞ですが、名詞として the remote と言うことが多いです。日常のカジュアルな言い方です。remote controller はそんなに使いません。the remote よりもカジュアルな(ちょっとかわいい)言い方は the clicker(ボタンが)「パチッパチッとするやつ」)です。

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-番外編-
●SNS

Social Network Service または Social Network System の略語だと思います。
Facebook や Twitter、Instagram などを総称して SNS といいますが、この SNS、普通に英語圏で使われていると思っていませんか。実はまったくと言っていいほど使われていません。social media と言います。

●ペダル
秋田書店の『週刊少年チャンピオン』に連載中の「弱虫ペダル」。このペダル、英語も pedal です。日本語では、ペダルするとは言いませんが、英語の pedal は名詞と動詞の役割があります。自転車を漕ぐは to pedal となります。

●アニメ
英語の animation を短縮したことばです。英語でも anime で分かります。anime は日本の cartoons のことを言います。あまりアニメのことを知らない人と話をするときには、Japanese cartoons と言えばいいと思います。日本の放送コンテンツ海外輸出額をジャンル別にみると、「アニメ」が8割近くを占めています。 (出展 2016年 総務省) オタクには漫画も manga で通じるかもしれませんね。通じない場合は、anime comics か Japanese comics で分かると思います。

このHPはアメリカ出身のBが監修しています。今後、カタカナ英語を追加、更新していきます。

※2021年4月16日更新。

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